アレルギー性結膜炎は、早期治療が大切
● その原因と症状は・・・
スギやヒノキをはじめとする花粉症やダニや動物毛、カビなどのハウスダストのアレルギーに悩む人は年々増加し、2000万人を突破。春先だけではなく通年性の方も多く、国民の10人に約2人の方が眼や鼻の不快な症状に悩まされています。 すなわち、アレルギーによる結膜炎の症状は、目のかゆみや充血、目ヤニ、流涙などで、同時にアレルギー性の鼻炎を併発して、くしゃみ、鼻水、鼻詰り等を合併することも多いのです。
- 花粉症の予防対策・・・
日常生活の注意点として、まず予防が欠かせません。花粉の飛散状況をチェックし、晴天で気温が高く花粉が飛びやすい日には、外出を控えることが賢明でしょう。また、外出時の際は、帽子やマスクをし、ゴーグルタイプの眼鏡を使用して、花粉から眼を守ることも有効です。そのほか、疲労やストレス、お酒やタバコも症状を悪化させやすいのでご注意ください。
- 専門医による早期治療が決め手・・・
次に、アレルギー性結膜炎の治療の目薬には、予防薬と抗炎症薬との二種類の点眼薬があります。予防の点眼薬は、症状が出る前から使用することで発症を抑えたり、軽くできます。しかし、症状が出た後は、市販薬や予防薬では効果が薄く、痒みや充血を柔らげる抗炎症剤の点眼薬の追加が必要となります。
このような眼の異常な状態の時期には、自己判断は避け、眼科医の指示に従って、決められた点眼回数を守り、必ず眼の状態を診察・管理してもらうことが特に重要です。
さらに、症状が重症の場合は、抗炎症剤の内服を併用します。従来は、その副作用として眠気や倦怠感が問題になっていましたが、最近では眠気を起こさずに痒みを抑える新型の内服薬も開発され、運転なさる方やビジネスマン、受験生の方には朗報となっています。 このように、アレルギーの眼症状が気になったり、症状が出始めた方は、ひどくなる前に眼科専門医による適切な治療を早期に受けることがなによりも大切なことは言うまでもありません。
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